top of page

HSPと神経質の違い 2020/12/23


HSPと神経質の違いは何ですか?

と、よく質問されます。


私は今まで、いろんなHSPさんとお会いしてきましたが、同じHSPさんでも、HSPでありつつも社会に適応できている人もいれば、不安を過剰に感じすぎて社会や日常生活に影響があるHSPさんもいます。


私の考えで、HSPと神経質の違いを、わかりやすく言うと、


通常のHSPさん

・仕事や家庭で細やかなことに気づき改良や改善に活かす

・相手の気持ちに気づきフォローする

など、HSPの特徴を持ちつつも、社会で適応できていること。

自身の繊細さに苦労をされておられますが、困りごとへの対応パターンさえ身につけば、社会や家庭生活を安定して送れます。


一方

HSPにおける神経質な状態、というのは

・仕事を慎重にやったけど、失敗があるかもと不安になる

・不安になるから何度もチェックしてしまう

・相手の機嫌が気になり不安を感じる

・将来がなんとなく不安になる

など、「強い不安」を持ち、その不安が継続する状態をさします。


私が思う、HSPさんにおける神経質な状態、というのは

通常のHSPが、なんらかの環境要因により、HSP的二次障害=神経質を発生している状態だと認識しています。


気質的にいつも繊細アンテナを立たせているHSPさんが、自身に見合わない環境に身を置くことで、さらに繊細アンテナをパワーアップして張り巡らせる、それが神経質という状態を引き起こします。


不安を過剰に感じすぎるHSPさんには、共通する成育歴のパターンがあります。

過去に家庭や学校で安心して過ごせる環境がなく、心の傷や、未解決の問題を抱えていることがあげられます。


家庭で親やキョウダイからガマンを強いられる、否定される、関心を向けられないなど、家庭が安心できる場所でなかった。

学校では、仲間外れや、お友達とうまくつながれない、恥ずかしい経験をする。

このような体験が目立ちます。


HSPさんがこのような経験をすると、繊細ながらも自分で自分を守ることが必要となってきます。

「少しでも失敗したら誰かに責められるのではないか」

「間違ったことをしたら悪いことがおこるかもしれない」

それらを自己防衛するために、常に感覚を過敏にし、周囲に気を配ります。

日々、緊張から解放されることはありません。

不安というアンテナを張り、常に心配をすることで、身を守ってきました。

その「不安をもつことで身を守るパターン」をずっと続けていることは、とても苦しいことですし、限界がやってきます。


HSPさんの中には

「私は繊細を通り越して神経質になっている自分が本当に嫌だ」

と自分を責める方が多くいらっしゃいます。

しかし、私は思います。

それはあなたが悪いのではなく、それだけ厳しい環境を生きてきたという証拠。


強い不安をもつHSPさんには、場合によって、幼少期の家庭環境や、学校での体験を聴かせていただくことがあります。

過去の体験を話すことは、けして楽な作業ではありません。

しかし、過去体験を語ることで、気づくことも多くあります。

・今でも親の顔色を伺っていることに気づく。

・長女はガマンとしつけられてきたことが当然のことと感じていた。

・自分の意見を言うと罰を与えられた、それが普通なんだと思っていた。

・・・そして、それらを今も、社会でも、結婚生活でも、続けている。


不安を感じる根本がHSP気質以外にある場合には、根本にアプローチが必要なこともあります。

不安を呼び起こす行動パターン、思い込みに対処することで、不安が減ることが期待できます。




特集記事
後でもう一度お試しください
記事が公開されると、ここに表示されます。
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page