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発達子育児カウンセリング 面談事例

かおりさん(40歳/既婚 子ども2人/心療内科受診なし)

【個人特定ができないように事例の個人情報は加工しています。】


小学2年生のタクマくん。ご家族みなさん穏やかなお人柄で、よりよいご家庭の環境です。

タクマくんは幼稚園年長から登園渋りがはじまり、小学1年生の5月から不登校。

タクマくんは癇癪の傾向があり、思い通りにいかないこと、疲れがたまると、お母さんのかおりさんと、妹のよっちゃんに、きつくあたってきます。


タクマくんのご両親は、タクマくんが幼稚園の頃から「なにか他の子と違う」と感じていました。

幼稚園の先生に相談しましたが、「少し繊細なところはあるけれど、普通の優しい男の子です。」

小学1年生のときに専門機関に発達相談をしましたが「まだ1年生です。様子をみましょう」。

それでもタクマくんの「学校に行きたくない」気持ちは変わらず、タクマくん自身、そんな自分にイライラしている様子も感じられ、癇癪もひどくなる一方です。


当方カウンセラーが講師を担当した発達障害講座でママクレアを知り、タクマくん小学2年生の夏に、かおりさんが来談されました。


カウンセラーは、タクマくんの成育歴、家庭での様子、家の間取りなど、聞ける限りの情報を詳細にヒアリング。

カウンセラーの経験値から、タクマくんに発達特性傾向が見受けられ、その特性から不登校と癇癪が起こっている想定を、かおりさんにお伝えしました。

(医療機関ではないので、お子さんの診断はできません)


カウンセラーからの提案

①カウンセラーの考えとしては、「様子を見る」のは、もう十分だと感じました。

幼稚園から小学2年生まで不登校が続いているということは、タクマくんの特性の有無は別としても、タクマくんにとって学校が苦しい場所であることは明確。

タクマくんに見合った学校環境と支援を早急に手配する必要がある。

そして、小学2~3年生から支援を受ければ、当面の成長はゆっくりでも、将来は確かに成長することをお話し、安心していただきました。


②かおりさんは「私が怒りすぎたから…」「私がフルタイム勤務をしていたから…」とご自分を責めていました。カウンセラーは「お子さんの不登校や癇癪は、子育てのせいではない」とお伝えしました。

タクマくんのご家庭では、ご家族がタクマくんに適切に関わっていたこと、お子さんへの愛情が、かおりさんのお話からよく伝わってきます。ご家族に何も問題はありません。

一方で、タクマくんに発達障害があった場合、家庭内での親子コミュニケーションにはコツが必要になってきます。

「何をしたらタクマくんが安心するか」を最優先に考えた結果、カウンセラーは『学校の支援環境を整える』『家庭でのコミュニケーションのコツを知る』の2軸をおさえることができれば、不登校も癇癪も軽減する可能性があるし、かおりさんも仕事を辞める必要はないことをご提案しました。

かおりさんは、「実際にいつまで様子を見ていればいいのか…と思っていた」と言い、タクマくんの特性に向けた積極的な行動をしたいというご依頼をいただきました。


かおりさんの実践

タクマくんのご両親は今まで、学校や専門機関に相談はしていましたが「様子を見る」ということで、小児精神科は未受診でした。まずは、タクマくんの発達検査が必要です。公的機関の「検査順番待ち」をしていると、検査は数か月先になり、支援への手続きが滞ってしまいます。そのためカウンセラーは、『親が積極的に動く』『手際よく動く』ことを念頭にご指導。早々に発達検査の対応をしてくれる病院を親自身が予約するようご案内しました。

タクマくんの発達検査は早い段階で実施され、「自閉症スペクトラム障害」診断。

そこから学校連携と支援級へのアプローチを開始。

と、同時に、家庭内における、タクマくんの癇癪の対応をご提案しました。

アスペルガー当事者のカウンセラーは、「子どものときの私」を召喚して、自閉症スペクトラムの子どもの気持ちを代弁します。タクマくんが何にいら立ち、何が不安なのか、アスペルガー当事者の独特な感性をかおりさんにお伝えし、その対応方法もご提案しました。


タクマくんは小学3年生の春から支援級に進学。放課後等デイサービスの利用もはじめました。

5月の連休までは親子登校をしていましたが、連休明けからは、ひとりで学校に行けるようになりました。

支援級の先生方々の対応スキル・支援環境はプロフェッショナルだなと、カウンセラーは毎回感動し頭が下がる想いです。


かおりさんは仕事を時短契約に切り替えました。仕事を辞めたくない、でも、時間の余裕が必要という判断で、かおりさん納得の契約変更でした。

タクマくんが登校するようになり、かおりさんは一人の時間をもてるようになりました。午前中、静かなリビングで、コーヒーを飲むのが楽しみとのこと。

「今までタクマに付きっきりでした。タクマが帰宅するまでは、妹のよっちゃんと2人きりで過ごすことも、娘にとって大切な時間」とかおりさんは言います。





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