マジメな人
お世話になります。カウンセラーのマツシマです。
先日、私がcaféでお茶をしている時、隣のテーブル客からこんな言葉が聴こえてきました。
「バカも休み休みいってほしいわ~」
バカも休み休み・・・
それなら、「マジメも休み休み言え」という言葉もありそう。
とにかくマジメな人なのだけど
なんとなく人から好かれない人がいます。
マジメな人が言うことは、ごもっとも正しい。
だからこちらは反論する余地はナシ。
ごもっとも~~・・・と思っていても
どこか心の中でモヤモヤしたり、不愉快な気分になったりして。
それならば、自分も何か意見したい。
しかし、相手の言っていることはごもっともで、結局それに従うことになる。
しかし、心のモヤモヤは消えず溜まっていくので、
そのマジメな人を、なんとなく疎ましく感じてしまう。
さらにマジメな人がやたらに敏感で
自分が疎まれていることを感じとったりすると
自分の評価を下げたらヤバイと、
「これって常識でしょう!」
より一層マジメが炸裂するので、悪循環が完成する始末。
「ウチの奥さん、家事をマジメにやってくれるのはうれしいのだけど、ボクが家事をやってもダメだしばかりで・・・」
「PTAで学校給食について、たしかにAさんが言うとおり食育は大切で、絶対に残さず食べるっていうのは正しいけど・・・」
マジメな人は、自分の中に「正しさの盾」を持ち、身を守っています。
その盾は「これって常識でしょう」「人はこうすべき」で作られています。
「これが普通でしょう」=正しい・常識、という思考パターンがあるので、
それ以上のことを考える必要もないし、自分の中の盾に気付くこともありません。
正しいことをやっていれば報われ評価される。正解がすべて。
そんな思い込みと防衛心理が働くため、「ゆるさ」のない世界に閉じこもります。
自分の世界観以外の世界があることが、怖くて認められない心理状態です。
ゆるさは「自分と相手の違いを認められる心」を表わします。
「夫の洗濯物の干し方がいまいち…まっ、いっか」
「Aさんの書類のまとめ方がいまいち…まっ、そのやり方もアリか」
きっと、この「ま、いっか」が大切なのだと。
人はグレーを受け入れることで「余裕」がうまれます。
その余裕の中で、新しい発想、発見、才能、人間関係がうまれ、
今の自分の生き方のほかにも、こんな道もあると気づくことができるのです。
さてさて、マジメなあなた
ここあたりで、ゆる~く「マジメ」に休みをとりませんか。
マツシマでした。
