ゾンビだった私
お世話になります。家族療法カウンセラーの松島です。
世の中は夏休みムード。
しかし働くママ&保育園児に夏休みはありません。
子どもを保育園に送るお母さんの姿を見るたびに、私が息子を保育園に入れたときのことを思い出します。
息子が1歳半の頃、私は産後ウツから育児ウツへとウツを引きずって暮らしていました。
まるでロボットのように、きまった時間に食事を与え、きまった時間にお散歩に出る。
その日も無気力な顔をしてベビーカーをおし、ゾンビのように歩いていました。
ふと気が付くと、私が子どもの頃に通っていた保育園の前でした。
しばらく立ち止まり、何を思ったのか、フラフラ~と保育園の中に入っていきました。
何かご用ですか?
今思えば、私は子持ちの不審者です。
そりゃ声もかけられるわけですよ。
声の方向を見ると、そこには園長先生がいらっしゃいました。
私が子どものときの園長先生です。
私は挨拶もせずに尋ねました。
保育園はどんなところですか?
保育園は働くお母さんが子どもを預けるところよ。
あなたは保育園に子どもを預けたいの?
・・・仕事はしたいですが、私は何の取柄もありません。
子どもが熱を出しても預ける人がいません・・・。
まだ若いもの、仕事はできるわよ。
入園の手続きをしてみましょうよ!
・・・実母が、保育園はダメっていうんです。
自分の手でしっかり子どもを育ててこそ母親なんだって・・・。
きっと実母が許してくれません。
なぜあなたの子どものことなのに、お母さんが関係あるの?
誰の子どもなの?
誰の人生なの?
私は園長先生のこの一言にハッとしました。
ゾンビの私の心臓が、ドクッ!と動き出した瞬間です。
数年後、私はカウンセラーになりました。
日々のカウンセリングでは、実母からの抑え込みや、実母の顔色を伺うことがクセになり、
生きづらさを抱えているクライエント様がやってきます。
実母が私にダメ出しをする
実母がイヤな顔をする
・・・だから私は行動できない
自分の人生を自分で決めることができない。
そんなあなたは、すぐに変わらなくていい。
変わろうなんて、無理をしなくていい。
ただ、ひとつだけ、イメージしてほしい。
「私はどう生きたいのか」
未来がイメージできないのなら、
私が一緒にお手伝いをさせてほしい。
そんなことを考えながら、この夏の暑さをどうやって生き抜こうか、
冷えとノボセでぷちゾンビのカウンセラーなのでした。